インフレの次に知っておきたい「スタグフレーション」分かりやすく解説します!
みなさん、こんにちは。
インフレという言葉は何となく浸透してきましたよね。では情報に敏感な読者の方々に知って頂きたいのは「スタグフレーション」です。
これを分かりやすく解説してみました。この記事をこんな方に読んでもらうと良いかと思います。
- スタグフレーションとは何かについて知りたい人
- スタグフレーションの仕組みについて知りたい人
- スタグフレーションの状態では、投資の傾向がどの様になるか知りたい人
- スタグフレーションへの対策方法には、何があるのか知りたい人
まず「スタグフレーション」とは、経済が停滞し、不況にもかかわらず物価が上昇している状態をさします。
欧米で物価高と景気停滞がダブるスタグフレーションの懸念が出現してきました。中央銀行のトップらは、相次いで警戒感を表明し、ロシアのウクライナ侵攻に関しての経済制裁で原油等といった資源高がスピードアップし、新型コロナウイルス禍から回復途上の実体経済を停滞させる懸念材料があるからです。1970年代の第1次石油危機の再来もささやかれています。
日本においては、欧米ほど物価は急騰していないのですが、コロナ禍からの回復の勢いは弱めです。世界的な打撃が行き渡れば、日本も影響は回避できず、狂乱物価が引き起こされ、戦後初のマイナス成長になってしまった74年の不況が現実味を帯びてきます。
ECBは量的金融緩和策の縮小に動く方針を決めて、2022年の物価上昇率予想を5.1%とし、従来の見通しの3.2%から大きく引き上げました。
米国におきましても、インフレに歯止めが掛かりません。米労働省が発表した2月の消費者物価指数に関しては、前年同月に比べると7.9%上がり、上昇率は8.4%を記録したのです。これは、1982年1月以来、40年1ヶ月ぶりの大きさになります。
ロシアのウクライナ侵攻に関しての経済制裁で、原油などの資源高が加速して、米国・英国はロシア産の原油であったり、天然ガスの輸入停止や削減を決定しました。
エネルギー業界においては、米欧の金融制裁で資金決済に困難が伴うと見て、ロシアとの取引を手控える動きがスピードアップしました。原油相場に関しては、1バレル=200ドルに届くという予測も出ていました。
ロシアとウクライナは広範囲に及ぶ穀倉地を擁し、小麦等々の輸出が急減する可能性が高いです。資源であったり穀物であるとか、第一次産品の価格高騰は、輸入国のインフレ圧力を引き立てることになります。
米国においては、順調な個人消費が好景気をフォローアップしますが、物価高が長期化すれば消費を下押しする可能性があります。バイデン米大統領は物価統計の発表後に声明を発表して、物価の上昇が家計に打撃を及ぼすと問題視しました。
物価高と不況が同時進行で進んだ70年代型のシナリオに向かうリスクも指摘されており、中東戦争を契機にして原油価格が急騰し、資源高になり、日本など主要先進国が大打撃を受けた石油危機の再来も噂されています。
それに対し、米連邦準備制度理事会(FRB)は、連邦公開市場委員会(FOMC)で、実際にゼロ金利政策の解除を決定する方針です。
スタグフレーションの仕組みとは?
通常、景気の低迷は、需要が落ち込むことを通してデフレ(物価下落)の要因になりますが、原油価格の高騰・資源高など、原材料または素材に関係した価格上昇等によって景気後退の中であっても、物価が上昇することがあります。
これが、スタグフレーションになります。
2022年はスタグフレーションになる?
2022年はスタグフレーションになるのでしょうか?
2022年は、金融面で大きなターニングポイントになる年だと予測されています。
新型コロナウイルス感染症が感染拡大してから、世界的な規模で金融緩和が進められ、アメリカの中央銀行の米連邦準備理事会は、米連邦公開市場委員会で利上げを決めました。
これはより一層の物価高にブレーキをかける目的が存在しています。また、ロシアのウクライナ侵攻に関しても、世界中が関心を抱いています。
両国は資源産出国であることを通して、これから先も供給不足の懸念が継続すれば、物価高が引き起こされて景気を悪化させるかも知れません。物価高または景気悪化が継続したら、スタグフレーションがなお一層悪くなる恐れも極めて高いと想定されています。
スタグフレーションでは、投資はどういう風になる?
2022年現在、金融緩和から金融引き締めに進行して、金利は上向きトレンドにあります。一般的に考えて、金利がアップする時には株価が下がり、一方で金利が下がれば株価はアップしますが、金利と株価の両方が上がることもかなりあります。
ですが、スタグフレーションのリスクが高い中においては、投資家心理は冷え込んで、不況になるリスクがアップして、社会への不安が強くなります。積極的に投資をしようと考えられない投資家もたくさんいるでしょう。
株式市場の状況が良くないと、優良な銘柄でも下落してしまう可能性があります。
投資にとっては、悪い環境と捉えられることが多いのですが、逆に考えると優良株または高配当株をお手頃価格で購入しやすい環境になるのです。投資家心理が冷え込む時に、良い銘柄を仕込んでおく長期スタンスの投資が望ましいと言えます。
まとめ 資産を守るために、広い範囲に投資しましょう
スタグフレーションというのは、株式にとって何が何でも良い状況とは言えませんが、スタグフレーションが出て来た時にも強い投資商品も存在します。
商品または不動産等に投資する投資信託を駆使して、分散投資しておくのも、スタグフレーションへの対策の効果のある方法です。
ではどんなものに投資すれば良いの?という疑問、質問が出てくるかと思います。
そういった話はまた次回以降に出来ればと思います。
それではまた。
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