被害者多数!かぼちゃの馬車事件の全貌
みなさん、こんにちは。
近年、もっとも投資界隈に影響を与えたと言われている「かぼちゃの馬車事件」をご存知でしょうか?
当時、地方銀行では金融庁長官から名指しで評価されるほどの業績を上げていた「スルガ銀行」が起こした不正融資事件です。多くの人が騙されて被害者の立場になったかぼちゃの馬車事件とはどのようなものであったのでしょうか?
そんな私もこの事件には巻き込まれていないですが、不動産投資のためにスルガ銀行から高い利率で融資を受け、今も返済に苦しんでいる1人です。
今回は「世の中に甘い話は存在しない」ということを、改めて考える機会にもなったからくりをご紹介していきます。
かぼちゃの馬車事件
かぼちゃの馬車事件と呼ばれる所以は、当時、地方銀行として名前を馳せていた「スルガ銀行」、そして不動産販売会社「スマートデイズ」が口裏を合わせて女性向けのシェアハウスである「かぼちゃの馬車」のオーナーを募って、高い利回りと家賃保証を口実に多くの融資を行ったことが原因で起こった事件のことです。
サブリースと呼ばれる又貸しのシステムを使って、オーナー側は管理などに関わらずに家賃保証を受けられるという名目で多くの高所得者が騙された事件として知られています。
被害者となったのは社会的地位の高い人が多かった
この事件で騙された人達はお医者さんや企業の幹部、SEなどの特殊な職業などの一般よりも高所得者が多かったこともあり、世間に対して衝撃を与えました。
問題となったシェアハウス「かぼちゃの馬車」は「家賃保証30年」や「年利8%以上」という破格の条件を提示しており、シェアハウスのオーナーになれる程度の借り入れが可能な人達が狙われたとも言われています。
最初は不動産販売会社である「スマートデイズ」が、当初の保証を履行しなかったことが問題になりましたが、これらの問題は浮き上がる中で「スルガ銀行」が融資に絡んでいたことが発覚したのです。
かぼちゃの馬車のオーナーになるための借り入れ先として、スマートデイズがスルガ銀行を斡旋していたこと、さらに融資にあたっての条件を満たさない借り入れ人には源泉徴収票などを改ざんしたり、預金通帳なども改ざんした不正融資が横行していたことが発覚しました。
すごい話ですよね。。
巨額の借金を背負った被害者
高い利回りや保証という言葉に騙された人達は、将来の安定を求めて、不動産投資としてオーナーになったものの、それらを履行されなかったことで多額の借金を背負うことになりました。
全ては将来のための資産形成が目的だったはずが、結果的に「被害者」という立場になったのです。もちろん、将来のために資産運用をすること自体に問題があるわけではありません。
ローリスクでハイリターンという”美味しい”投資話などは存在しないということを知らなければならないということです。資産運用をするのであれば、しっかりとした知識を付けた上で取り組まなければいけないのです。
上手い話には裏があると良く言いますが、かぼちゃの馬車事件はまさに言葉どおりの流れになったということなのです。これらのシェアハウスオーナーになったのは総数で1200名以上であり、その内、スルガ銀行から不正融資を受けたのは257名にも上ります。
多くの人が騙された「かぼちゃの馬車事件」は、改めて日本人の金融リテラシーの低さも同時に露呈した結果になったのです。
まとめ 資産運用にはしっかりとした金融リテラシーを
そもそも日本人の多くは金融の流れや資産運用を学べる機会になかなか恵まれません。
上手い話だけに釣られて投資話に乗ってしまうと、かぼちゃの事件被害者の二の舞いになりかねません。しっかりとした資産運用をするためには、まずは基礎的な金融に関する知識を付けることが必須となります。
そして、どのような裏付けがあって自分自身の財産運用方法として採用するのかを判断する能力を高める必要があります。全てに疑って向き合う必要まではないですが、自分自身が納得出来る「知識」と「経験」を持てば、資産運用にも活かせるのではないでしょうか?
少しでもそんな情報をみなさんに提供し、私のように失敗する人を産み出さないようにしたいです。
それではまた。
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